マレーシア編

2009.10.01

ゴルフ場で使うような大判傘が人気その秘訣は激しいスコール対策?


マレーシアは、マレー半島とボルネオ島の一部からなる面積約33万㎢(日本のおよそ0.9倍)の国。赤道付近に位置し、熱帯雨林気候に属するため、降水量は年間2000〜2500mm、月平均で200mmと、雨量の多い日本のさらに上をいく“雨の国”である。

その降り方は、南国特有のスコールで、いわゆる「ゲリラ豪雨」のような雨が一般的だ。一年を通じて降るが、特に多いのが雨季である。首都のクアラルンプールなどがあるマレー半島の西海岸は、基本的に5〜9月が、また、マレー半島の東海岸とボルネオ島は11〜3月が雨季で、モンスーンの影響で嵐になることもある。
だがここ数年、地球温暖化の影響からか、雨季、乾季の傾向に狂いが生じていると、マレーシア政府観光局の女性スタッフは指摘する。「雨季に全く雨が降らない日が続いたり、逆に乾季のスコールの回数が増えたりしています」。
そうした中、マレーシア人はどのような傘を差しているのだろうか。女性スタッフは、「よく見かけるのが、ゴルフ場で使うような大型でカラフルな傘。これが頑丈なのですが、非常に重たい。でも、現地の人たちの間では普及しています。スコールでは、大粒の雨が激しく降ることもあるため、頑丈であることが人気の秘訣なのかもしれません」と説明する。一方で、日本で見られるような、折りたたみ傘、ビニール傘、さらにブランド傘などはほとんど見かけないそうだ。
季節ごとの雨の傾向が読めない状況では、持ち運びに便利な折りたたみ傘が有効だ。異常気象対策でマレーシア人の使う傘にも変化が見られるか。今後の展開を見守りたい。

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