アイルランド編

2012.01.01

猫の目天気にピッタリの傘は?


 アイルランドは、イギリスの国土の中心的な島であるグレートブリテン島の西隣に位置する、アイルランド島の南側約6分の5が領土だ。緑が豊かで別名エメラルド島。北海道とほぼ同じ7万㎢余りの土地に、約460万人が暮らす。国民性は
素朴で陽気。パブでギネスを飲みながら世間話に花を咲かせるのが定番だ。
 一方、サッカーやラグビーはW杯の常連で、多くの優れた作家も輩出し、ノーベル文学賞は4人。スポーツ・文化面でも精彩を放つ。ただ、経済成長率は90年代半ばから10%前後と好調に推移したが、リーマンショック前後から急激に落
ち込み、今は経済が深刻な状態だ。
 降雨量はといえば、年間約1000ミリと東京の3分の2程度だが、雨の日は多い。量は少ないが、回数は多いのが特徴だ。しかも、1日の中でも、天気がコロコロ猫の目のように変わる。「1日に四季があるといわれるように、晴れたり、曇ったり、雨が降ったり、風が吹いたり。とにかく忙しい独特の天気」と、アイルランド政府観光庁のスタッフは話す。
 アイルランド人は、ちょっとやそっとの雨では傘を開かないが、さすがに、本降りになれば差す。活躍するのは、折りたたみ傘。猫の目天気に合わせるのに便利だからだ。雨が降りそうなときの女性の必携品になっているようだ。
 値段は安いものなら3ユーロ程度(約300円)から手に入るようだ。「アイルランドの国花であるシャムロック(クローバー)模様の傘など、絵柄も豊富」(政府観光庁スタッフ)という。
 男性はゴルフ用の傘を使っている人も多いという。平均身長が世界一のオランダ(男性約184㎝)でも同じような傾向があるので、体が大きいせいかと思えば、アイルランド人の男性は約176㎝で、日本人より5㎝ほど高いだけ。よく「アイルランド人はゴルフ好き」といわれるが、好きが高じて、日常生活でも手放せなくなっているのかも?

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