オーストリア編

2006.10.01

季節により急に崩れる場合もある天気
持ち運びに便利な折りたたみ傘が人気


モーツァルト生誕250周年に沸くオーストリア。日本から足を伸ばすクラシックファンも多いようで、オーストリア政府観光局によると、生家のあるサルツブルグを訪れる日本人は例年の3割増しという。一方、楽都と称されるウィーンの人気も衰え知らず。昨年のオーストリアへの邦人観光客数は前年比8・6%増の約28万人だったが、今年はそれをさらに上回る伸び率を示しそうな気配だ。

さて、そんな日本人にも馴染み深いオーストリアの気候は、乾燥・少雨。しかし、季節によっては急に天気が崩れることもあり、特に夏場のザルツブルグでは、午前中晴天でも午後は雨といったパターンがごく普通に見られる。「だから、ザルツブルグ市民は、夏には傘が手放せない。市民の間では突然の雨にも対応できて手軽に持ち運べる、コンパクトな折りたたみ傘が人気」と、政府観光局のスタッフは話す。

一方、ウィーンはザルツブルグに比べると、基本的には降雨量は少ない。だが、最近は事情も変わってきた。「ここ数年は異常気象で常識が通じなくなっている。特に今夏のウィーンは例年に比べて雨の日が多かった」と、政府観光局スタッフ。どうやら今年の夏はザルツブルグ同様に傘必携の日が続いたようだ。
モーツァルトの葬儀の日には激しい雨が降り、天がその死を嘆いたとも言われている。記念すべき今年に雨が多いのは、ともすれば、その存在を懐かしんでまた天が多くの涙を落としているとも言えなくもない。

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