メキシコ編

2010.01.01

バケツをひっくり返したようなスコール
お土産で喜ばれる日本の折りたたみ傘


メキシコは北米大陸南部に位置する国。面積は約196万㎢で、日本の約5倍だ。人口は約1億670万人と、スペイン語圏の国では最大。日本とは、江戸時代に難破し日本に流れ着いたメキシコの総督を徳川家康が帆船で帰国させたことから交流が始まり、明治には欧米国の中で初めて平等条約を結ぶなど古くから良好な関係が続く。日本から多くの移民も渡り、戦後は多数の日系企業も進出。今も経済・文化面での交流が活発だ。

さて、そんなメキシコの雨だが、6月〜 9月が雨季となり、首都のメキシコシティのこの期間の平均月間雨量は約155mmと東京よりやや少ない程度。一方太平洋岸のリゾート地アカプルコでは300mm前後にもなる。ところによっては結構降るのだ。
では傘は果たして差すのか。現地に詳しい旅行代理店のスタッフによると、「メキシコシティの雨は短時間で激しく降るスコール。だからみんな止むのを待って外出することが多く、傘はほとんど使わない」とのこと。そうであれば、街で傘は売ってないのかと思いきや、「百貨店ではブランド傘は売っているし、地下鉄の出入口の売店ではビニール傘が販売されています。でも、ブランド傘のみならずビニール傘までもが非常に高価。庶民には手が届かない」。
ただ、傘に見向きもしないのかといえば、そうでもない様子だ。メキシコ観光局のスタッフは、「日本の手頃な値段の折りたたみ傘を、お土産で現地の人にあげると非常に喜ばれますよ。日本の傘はコンパクトだし、柄も豊富。人気がありますね」とコメント。ニーズはあるのだ。
どうやらメキシコ人は、値ごろ感のある品質の高い傘が国内で販売されるのを待っているのかもしれない。

ページトップへ

  • 街角傘美人
  • アンブレラマスター紹介
  • アンブレラ・マスターがいるお店