カナダ編

2007.01.01

冬のバンクーバーは雨天に傘が風物詩今冬は異常気象で傘不要のトロントでも必要に?


ロシア連邦に次いで世界で2番目に広い国土を誇るカナダ。面積は約1千万kmで日本のおよそ27倍。気候も地域によって様々で、太平洋沿岸のカナダ第3の都市、バンクーバーは夏は湿度の低い爽やかな天気が続き、冬の寒さは厳しくなく、10月から1月にかけては雨天が多い雨季となる。それに対し、内陸部の首都トロントは夏は高温で、逆に冬は降雪で極寒となる。

バンクーバーに在住していた日本人女性は、「冬は、日本の梅雨とは違って、降ったりやんだりの天気が多い。だから折りたたみ傘が非常に重宝する。でも、現地の傘はサイズが大きくて、ゴワゴワしてうまく折りたためない。やっぱり日本製の傘のほうが品質は上」と、話す。現地での傘の使用状況はカナダ旅行専門代理店の女性スタッフがこう説明する。
「日本ほど色とりどりの傘が見られるわけではないが、バンクーバーではカナダ人も同じように傘を差しますよ。雨天に傘は冬の風物詩です。」
一方、トロントはどうか。基本的に年間を通して降水量は少ない。他の旅行代理店の男性スタッフは「冬も降雪はあるが水分が少ないパウダースノーなので、手で払えば簡単に落ちる。それほど濡れないので、特に傘は必要ない」と話す。しかし、男性スタッフは現地で一度雨に見舞われ、雑貨屋で傘を探したという。
「ビニール傘はなく、日本円で千五百円くらいの折り畳み傘を購入した。でも、その傘が重くて、しかも折りたたんだサイズも大きく、カバンにうまく収まらない。今も日本で使っているけど、持ち運びには不便」と、不満を漏らす。
ただ、今シーズンのトロントの冬は12月に入っても気温が高く、雪ではなく雨が降る日も。他方、バンクーバーは寒気団の影響で大雪に見舞われ、一面銀世界という例年にない光景が広がっているという。両都市の天候が入れ替わったような異常気象。今冬はバンクーバーで傘が消え、トロントで出現する逆転現象となるかもしれない。

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